散骨葬を考えている方へ|方法・手続き・注意点まとめ
2025.02.27

最期まで自分らしく自然に還ることを望む方を中心に、注目されている散骨葬。
この記事では、散骨葬の概要や種類などについて詳しく解説しています。
散骨葬を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
散骨葬とは
散骨葬とは、火葬後の遺骨を粉末状にし、海や山、空などの自然環境に撒く葬送方法になります。
従来のお墓に遺骨を納める方法と異なる点は、自然に還ることが目的としている点です。
お墓を必要としない供養方法として、現在では選択肢のひとつになっています。
散骨葬の種類と特徴
散骨葬には、主に以下のような種類があります。
海洋散骨
船で沖合に出て、海に遺骨を撒く方法です。
山林散骨
山の中に遺骨を撒く方法です。
空中散骨
ヘリコプターや小型飛行機から遺骨を撒く方法です。
宇宙葬
遺骨をカプセルに納め、ロケットやバルーンで宇宙空間に送り出す方法です。
散骨葬のメリット・デメリット
散骨葬のメリット
- 個人の意思の尊重: 自然に還ることを希望する故人の意思を、尊重できます。
- 費用を抑えられる: 墓地の購入や墓石の建立が不要で、維持費もかからないため、費用を抑えられます。
- 管理の負担軽減: 墓地の維持管理が不要なため、後継者への負担を減らせます。
散骨葬のデメリット
供養の場所がない: 遺骨に後に手を合わせる場所がなくなります。
- 親族の理解が必要: 従来の供養方法と異なるため、親族間で意見の相違が生じる可能性があります。
- 法的に注意が必要: 散骨を行う場所や方法によっては、法律や条例に抵触する可能性があるため、事前の確認が必要です。
散骨葬の手続きと注意点

散骨葬の法的な注意点
散骨葬を行う際には、法律や条例に違反しないよう注意が必要です。日本では「墓地、埋葬等に関する法律」により、遺骨を勝手に捨てることが禁止されています。しかし、遺骨を適切に粉末化し、周囲に配慮して撒く場合は問題ないとされています。
自治体によっては散骨に関する独自のルール(散骨の禁止など)を定めているところもあるため、事前に確認しましょう。
散骨葬の手続きの流れ
散骨葬を行う一般的な流れは以下のとおりです。
- 業者の選定と相談: 散骨を専門とする業者に相談し、希望する散骨方法を決定します。
- 遺骨の粉骨処理: 遺骨はそのまま撒くのではなく、パウダー状に粉砕する必要があります。
- 散骨場所の確認: 散骨する場所が法的に問題ないか確認し、必要な許可を取得します。
- 散骨実施: 事前に決めた方法で遺骨を散骨します。
- 報告書の受領(業者による場合): 業者による散骨では、散骨証明書が発行されることが多いです。
散骨場所の選び方と注意点
散骨を行う際の場所選びは非常に重要です。以下の点に注意しましょう。
- 公衆の迷惑にならない場所を選ぶ: 私有地や観光地での散骨はトラブルの原因になります。
- 法律・条例を確認する: 自治体ごとの規制を事前に調べておくことが必要です。
- 遺族や関係者と相談する: 供養の意向を踏まえ、家族と相談して決定しましょう。
まとめ

散骨葬は、故人を自然に還し、管理の負担が少ない新しい供養方法として注目されています。
海洋散骨や山林散骨などのさまざまな方法があり、それぞれに特徴や費用の違いがあるため、しっかりと確認しましょう。
実施には法律や手続きの確認や、理想に叶った業者選びも重要です。
当社グループでは珠花散骨にて、散骨の手続きをトータルでサポートしており、さまざまなお客様のニーズに対応しています。
散骨葬を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。